初心者がドローンを始める場合、ドローンの機体を購入するタイミングと講習を受けるタイミングについて迷うことがあります。どちらから始めると良いのでしょうか？
ドローンの機体を購入して、直ぐに飛ばせる？
まずは、ドローンの機体を先に購入した場合を考えてみましょう。
ドローンの性能や機能は進化が早く、初心者向けの使いやすい機能も増えています。そのため、初心者向けのドローンであれば、機体を早めに購入しても後から購入しても問題ありません。
ドローンの基本操作は簡単ですので、適切な場所と飛行方法を選ぶことで初心者でもすぐに飛行することができます。しかし、ドローンの飛行には様々な法律が関連しているため、知識のないまま飛行すると法律違反になる可能性があります。外でドローンを飛ばすためには、法律に関する基礎知識を学ぶために講習を受けるたほうが良いでしょう。
操縦についても、初心者によくあることは、「操作が上手くいかず思った通りにドローンを飛ばせない」「思いもよらない場所にドローンが行ってしまう」「バッテリーの持ちが短くてバッテリー切れで墜落してしまう」ことです。ドローンの操作は微妙な角度の調整が必要であり、思わぬ方向に飛んでしまうこともあります。そのため、講習を受けて基本的な操作方法を学び、実際に練習することで、ドローンの損傷や損失のリスクが低くなります。
また、ドローンが軽量になるほど、風の影響を受けやすくなります。例えば、航空法の規制を受けない100g以下のドローンは、自動コントロール機能がない場合が多いため、風に流されて操縦が難しくなることがよくあります。一方、規定対象の200g前後のドローンは、センサやGPSによる自動調整機能があるので、上手に操縦すれば初心者でも簡単にコントロールできますが、逆にドローンの向きによって方向が分からなくなり、送信機の操作に悩むことも多いです。やはり、これも練習によってしか上達できないともいえるでしょう。早く、コツを掴むためにも、講習は必要といえるでしょう。
講習を受ければ、直ぐに飛ばせるの？
講習を受けたからと言ってすぐに上達することは保証されていません。ドローンの操縦技術を習得するには、10時間以上の飛行経験が必要と言われています。初心者でラジコンの経験がない場合は、10時間では完全に操縦できるようになることは難しいです。
また、ドローンには自動調整機能が搭載されており、初心者でも簡単にホバリング（空中で静止すること）ができます。しかし、この自動調整は電波やGPSに頼っているため、電波が途切れたり障害物がある場合には手動で調整する必要があります。手動での調整は非常に難しいため、初心者がすぐに習得できるものではありません。
講習には時間と費用の制約がありますので、操縦がうまくできない場合は時間とコストがかかることがあります。そのため、自宅でのドローンの練習と並行しながら、講習を受講する形が最適ともいえるでしょう。自宅の屋内での飛行は法的な制約がないため、自由に練習することができます。
私が国家資格取得のためにドローンの講習を受けた経験を参考としてお話ししますね。私はラジコンすら触ったことのない超初心者でしたので、最初の講習の時、自動操縦機能があっても、既定のコースを1周することが難しく、時間を要しました。もし、3日連続で受講していたら、実技試験に合格することは難しかったでしょう。
その代わりに、1週間ごとに1日の講習を受け、その間に自宅で練習を積み重ねました。講習の時に先生に不明な点や操縦のことを聞き、何とか4日間で合格レベルになりました（1日補習が入りました）。もし連続で講習だけだったら、合格できなかったでしょう。
ですので、苦手意識のある方は、自宅でもドローンの練習ができる体制を整えてから講習に挑むことをお勧めします。得意な方は3日間連続でも良いと思います。自分の特性を考慮して、受講のスケジュールを決めることが大切だと思います。
まとめ
と良いでしょう。ドローンの性能は進化しており、初心者向けの使いやすい機能も増えています。基本操作は簡単ですが、法的な制約や操縦の技術習得には時間と努力が必要です。自宅での練習も重要な要素となります。
